令和四年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第3問 問3
問題
物価上昇に関連して、生徒Xは、物価の変動が国民生活に与える影響に関心をもち、その例として、インフレ(インフレーション)のケースについて調べ、次のメモにまとめた。メモ中の空欄[ ア ]~[ エ ]に当てはまる語句の組合せとして正しいものを、後の①~⑧のうちから一つ選べ。
物価の変動は私たちの消費に影響を与える。私たちが買い物をするときを考え、名目の消費支出額を一定とする。すべての財・サービスの価格が同じ比率で変化したとすると、物価上昇前と比較して物価上昇後に消費できる数量は[ ア ]することになる。
物価の変動は、債権者や債務者に対しても影響を及ぼす。ある一定額のお金の貸借が行われている状況を想定する。金利が変化しなかったとして、貸借が行われた時点では想定されていなかったインフレが発生した場合について考える。このとき、インフレが発生しなかった場合と比較すると、債権者にとって経済的に[ イ ]に、債務者にとって経済的に[ ウ ]になる。
これは、支払われる金額が事前に確定しており、その後インフレが進行した場合、この債権債務の価値が実質的に[ エ ]することになるからである。
①ア 増加 イ 有利 ウ 不利 エ 上昇
②ア 増加 イ 有利 ウ 不利 エ 下落
③ア 増加 イ 不利 ウ 有利 エ 上昇
④ア 増加 イ 不利 ウ 有利 エ 下落
⑤ア 減少 イ 有利 ウ 不利 エ 上昇
⑥ア 減少 イ 有利 ウ 不利 エ 下落
⑦ア 減少 イ 不利 ウ 有利 エ 上昇
⑧ア 減少 イ 不利 ウ 有利 エ 下落