令和七年度 大学入学共通テスト試作問題 公共、公共、政治・経済 第1問 問2
問題
ある鉄道会社で就業体験活動をした生徒Xは、その資料室で見ることができた1970年代の写真と現在の様子を比べ、多様性の尊重として、ア〜エに示す改善・工夫が行われてきたことに気付いた。それらは、法令の施行や改定とも関連があると思われた。
後の法令A〜Cのうち、BとCの目的・趣旨に基づく改善・工夫をア〜エのうちからそれぞれ選び、その組合せとして最も適当なものを、後の①〜⑥のうちから一つ選べ。
気付いた改善・工夫
ア 昔の写真ではお守りや御札がオフィスや運転席に置かれているが、現在では置かれていない。
イ 昔の写真では車掌や運転士は男性で、女性はオフィスで働いているが、現在では多くの業務に女性も男性も従事している。
ウ 昔の写真では改札口の間が狭く、ホームをつなぐ高架には階段しかないが、現在では幅が広い改札口もあり、エレベーターなども設置されている。
エ 昔の写真では駅や車内の案内は漢字やひらがな、ローマ字つづりでの表示であるが、現在では多言語表示がなされている。
A 消費者基本法
B 障害者差別解消法
C 男女雇用機会均等法
① B−ア C−ウ ② B−ア C−エ ③ B−イ C−エ
④ B−ウ C−ア ⑤ B−ウ C−イ ⑥ B−エ C−イ
解説
正解:⑤
・法律の知識がなくとも、国語力で充分解けてしまう問題
・男女雇用機会均等法は、名前からして「男女の雇用を平等にしましょう」法である
・よって、男も女も色んな場所で平等に働くようになったよ、みたいな話が当てはまる
・障害者差別解消法も、名前だけでも性質を察する事ができる
・即ち「障害者を差別するのはやめましょう、障害者でも平等に生きられるようにしましょう」法である
・例えば車椅子の人が階段を登るのはかなり厳しいが、エレベーターがあれば容易に上下移動できる