令和五年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第1問 問8

問題

国家公務員に関連して、生徒は、日本の公務員数の推移を調べた。次の図は、国家公務員等予算定員の5年ごとの推移を示したものである。図に関する記述として誤っているものを、後の①~④のうちから一つ選べ。

①図中の期間を通してみると、第一次石油危機より前に、人口千人当たり国家公務員等予算定員が減少に転じていることがわかる。
②図中の期間を通してみると、日本の国家公務員等予算定員の減少分の内訳としては、一般会計上の予算定員の減少が最大の要素であることがわかる。
③図中のAが示す期間に電電公社、専売公社、国鉄の民営化が行われた。
④図中のBが示す期間に郵政民営化が行われた。

#国語問題

解説

正解:②

・非常に広範な知識を要求する難問…に見せかけて、実は非常に簡単な問題
・図に関する記述として誤っている選択肢を選ぶのだが、②が明らかに間違っているのである

②図中の期間を通してみると、日本の国家公務員等予算定員の減少分の内訳としては、一般会計上の予算定員の減少が最大の要素であることがわかる。

・図をよく見てほしい
・「政府関係機関予算上の予算定員」は1982年から87年にかけてゴリッ減っている
・同様に、「特別会計上の予算定員」も2002年から07年にかけてゴリッと減っている
・一方、「一般会計上の予算定員」については、そこまで大きな変動はない
・にも拘らず、選択肢②では「一般会計上の予算定員の減少が最大の要素」と言っている

・即ち、②が誤文である
・よって正解は②であり、本問を解く上で、選択肢①③④に書いてある知識は全く必要ない
⇒石油危機が起きたのはいつか(①)、電電公社等の民営化はいつか(③)、郵政民営化はいつか(④)といった知識は、全く必要ない。問題作成者も「これらの知識を受験生が全て持っている」と思って作問してはいないと思われる

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