令和五年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第2問 問5

問題

外国為替に関心をもった生徒は、為替介入には「風に逆らう介入」と「風に乗る介入」があることを知った。ここで、「風に逆らう介入」とは為替レートのそれまでの動きを反転させることを目的とした介入であり、「風に乗る介入」とは為替レートのそれまでの動きを促進することを目的とした介入である。次の図ア~エは介入目的が達成されたと仮定した場合について、円米ドル為替レートを例としてYが考えた模式図である。円売り米ドル買いによる「風に逆らう介入」を意味する図として正しいものを、後の①~④のうちから一つ選べ。

#国際経済の仕組み

解説

正解:②
復習用資料:経済分野第一章/国際経済の仕組み

・問題文から、今回問われているのは「円売り米ドル買いによる「風に逆らう介入」」である

「風に逆らう介入」とは為替レートのそれまでの動きを反転させる

・よって、グラフの動きが反転しているものが正しい。図アか図イである

・図を見ると、縦軸は「1米ドルにつき円」である
⇒つまり、下の方に行けば行くほど「1ドル50円」とか「1ドル10円」という風になっていき、上に行けば行くほど「1ドル100円」とか「1ドル200円」とかになっていく

・そして、「1ドル100円」と「1ドル200円」であれば、「1ドル200円」の方が円安である
・つまりこの問題の図では、上に行けば行くほど円安になっていく
⇒ド文系の人がよく引っかかるのがここなので注意

・今回問われているのは「円売り米ドル買い」による変化である
・円を売れば、円は安くなる
※皆が要らない(売る)ものは安くなる。皆が欲しい(買う)ものは高くなる

・円が安くなるというのは、この問題の図では、上に行くという事である
・つまり、介入を開始してから、どんどん上に行っている図が正解となる

・よって、正解はイである

results matching ""

    No results matching ""