令和五年度 大学入学共通テスト追試験 現代社会 第2問 問5

問題

モリさんは、「買物などの意思決定は、経済学と心理学の両方から考えることがとても大切なことなんだね」と姉に伝えた。すると姉は、「人間の意思決定を考えるためには、倫理的側面からも考えた方が良い」と言って、思想家の著作カードを渡してくれた。次のア〜ウは、ベンサム、ロールズ、J.S.ミルの著作のカードである。J.S.ミルとロールズのカードの組合せとして最も適当なものを、後の①〜⑥のうちから一つ選べ。

ア 満足した豚であるよりも、満足していない人間がよい。満足した愚者よりも、満足していないソクラテスがよい。愚者や豚がそれと違う意見だとすれば、それは、問題のうち自分たちにかかわる側面しか、わかっていないからである。これと対極にある人々は、両方の側面がわかっている。

イ 公正としての正義において、社会の成員たちは、まずもって、相互利益のために一緒になって協同することのできる道徳的人格として観念されるのであって、単純に自らの満たしたい目的と欲求をもつ合理的個人として観念されるのではない。

ウ 自然は、人類を苦痛と快楽という、二人の主権者の支配のもとにおいた。われわれが何をなさねばならないかということを指示し、またわれわれが何をするであろうかということを決定するのは、ただ苦痛と快楽だけである。一方においては善悪の基準が、他方においては原因と結果の連鎖が、この二つの玉座につながれている。

① J.S.ミルーア ロールズーイ
② J.S.ミルーア ロールズーウ
③ J.S.ミルーイ ロールズーア
④ J.S.ミルーイ ロールズーウ
⑤ J.S.ミルーウ ロールズーア
⑥ J.S.ミルーウ ロールズーイ

#倫理分野

解説

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