令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第4問 問3
問題
生徒Xと生徒Yは、世界経済の分断に関する次のメモを作成した。メモ中の空欄[ ア ]・[ イ ]に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを後の①~④のうちから一つ選べ。
メモ 2000年から今日までの世界経済の統合と分断の流れ
○中国が自由貿易を掲げる[ ア ]に加盟した。
○[ イ ]を背景に、2008年に世界金融危機が始まった。
○新型コロナウイルスの感染拡大によるサプライチェーンの寸断とロシアのウクライナ侵攻によって、世界経済分断への懸念が高まった。
①ア OECD(経済協力開発機構) イ サブプライムローン問題
②ア OECD(経済協力開発機構) イ ユーロ危機
③ア WTO(世界貿易機関) イ サブプライムローン問題
④ア WTO(世界貿易機関) イ ユーロ危機
解説
・標準的な、知識を問う問題。こういう問題は落とさないようにしたい
○中国が自由貿易を掲げる[ ア ]に加盟した。
・国際経済テーマ史でも、「1980年代以降のGATT/WTO」について聞いてきている部分である
・2000年代はBRICS全般が伸びた時期になるが、特に伸びたのは中華人民共和国である
・この国は2000年代に製造業が発達し、「世界の工場」と化して膨大な貿易黒字を出しながら急成長した
・その貿易黒字を支える重要な柱の一つが、2001年に加盟したWTOだった訳である
⇒WTO加盟の結果、今まで「共産主義はちょっと…」と、中華人民共和国に対して高い関税をかけていた国が、一斉に関税を引き下げる事になったのである。何せWTOには最恵国待遇という原則があるので、特定の加盟国にだけ高い関税をかけ続ける、というのにはできないのだ
○[ イ ]を背景に、2008年に世界金融危機が始まった。
・国際経済テーマ史でも、「2000年代の金融危機」について聞いてきている部分である
・2000年代の金融危機と言えば、2001年のアルゼンチン通貨危機、そして2008年のリーマンショック
・このリーマンショックは、言うまでもなく、サブプライムローン問題に端を発したものであった