令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第4問 問6

問題

生徒Xと生徒Yは、アラブの春について調べる中で、民間の調査機関がアラブ諸国で「アラブの春」に対する世論調査を行っていることを知った。その結果をまとめた次の資料をみたXとYは、人々の評価が揺れ動いていることに関心をもち、それがなぜなのかについて、生徒Zも加えて話し合っている。後の会話文中の空欄[ ア ]に当てはまる国名と空欄[ イ ]に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを後の①~④のうちから一つ選べ。

X:2015年に、肯定的な評価が大きく落ち込んでいるのはなぜだろう。
Z:「アラブの春」の後、多くの国で政治的な混乱が生じて、暴力的な事態にまで至ったところもあるからじゃないかな。
Y:たしかにね。同じ時期に[ ア ]などのように内戦が激化したり、イスラーム原理主義勢力がイラク北部から勢力を広げ、「イスラーム国」を宣言したりしているね。
X:そうしたことを踏まえると、権威主義的な体制の下であっても安定した生活を送る方が望ましいと多くの人は思っていると考えていいのかな。
Z:資料からは[ イ ]ことを読みとれることからすると、「アラブの春」はアラブ地域の人々の中に民主化に対する期待が根強くあることを示したといえるんじゃないかな。
Y:なるほどね。「アラブの春」に歴史的な評価を下すのは、まだ早いのかもしれないね。

[ ア ]に当てはまる国名
aチュニジア   bシリア

[ イ ]に当てはまる記述
c 2015年の調査を除いて、「肯定的な評価」と「どちらかというと肯定的な評価」との合計が「否定的な評価」と「どちらかというと否定的な評価」との合計を常に上回っている
d 2016年以降の調査では、「否定的な評価」と「どちらかというと否定的な評価」との合計が「肯定的な評価」と「どちらかというと肯定的な評価」との合計を常に上回っている

①ア―a   イ―c
②ア―a   イ―d
③ア―b   イ―c
④ア―b   イ―d

#現代国際政治史―ModernWarfare #時事問題 #国語問題

解説

正解:③
復習用資料:政治分野第四章/現代国際政治史―ModernWarfare

Y:なるほどね。「アラブの春」に歴史的な評価を下すのは、まだ早いのかもしれないね。

・高校生がこんな事言ってたら嫌ランキング、令和七年ナンバーワン間違いなし!
・…は置いておいて、アラブの春関連の知識を問いつつ、図表を読ませる問題である

Z:「アラブの春」の後、多くの国で政治的な混乱が生じて、暴力的な事態にまで至ったところもあるからじゃないかな。
Y:たしかにね。同じ時期に[ ア ]などのように内戦が激化したり、イスラーム原理主義勢力がイラク北部から勢力を広げ、「イスラーム国」を宣言したりしているね。
aチュニジア   bシリア

・[ ア ]については、教科書的な知識でも「ニュースで見たよね!」な知識でも解ける
・即ち、アラブの春で唯一、マトモに民主化が成功し、国が安定したのがチュニジア共和国である
・他の国は悉く、内戦になったりイスラム国に浸食されたりして大失敗に終わった

・一方、アラブの春でも特に大失敗に終わったのがシリア・アラブ共和国である
・そのままシリア内戦へ突入し、それはもう大変な事になった
⇒2010年代は欧州に難民が押し寄せた時代でもあるが、その三分の一がシリア出身者なんて言われる事もある。それぐらい大変な事になった

Z:資料からは[ イ ]ことを読みとれる

・一方、[ イ ]は純粋に図表を読み取ればよい
・図表を読むと、以下のようになる

肯定的+どちらかというと肯定的 どちらかというと否定的+否定的
2012/2013 25+36=61 11+11=22
2014 17+28=45 17+25=42
2015 10+24=34 25+34=59
2016 18+33=51 19+22=41
2017/2018 20+29=49 16+23=39
2019/2020 25+33=58 13+15=28
2022 20+26=46 15+24=39

c 2015年の調査を除いて、「肯定的な評価」と「どちらかというと肯定的な評価」との合計が「否定的な評価」と「どちらかというと否定的な評価」との合計を常に上回っている

・正文である

d 2016年以降の調査では、「否定的な評価」と「どちらかというと否定的な評価」との合計が「肯定的な評価」と「どちらかというと肯定的な評価」との合計を常に上回っている

・誤文である(2016年以降は常に、肯定的+どちらかというと肯定的、の方が高い)

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