令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第5問 問5

問題

労働組合の組織率が労働時間や労働生産性とどのように関係しているのかに関連して、労働組合組織率や労働生産性の国際比較に関心をもった生徒Xは、次の表を作成し、生徒X、生徒Y、生徒Zが表から読みとれることについて話し合っている。後の会話文中の空欄[ ア ]に当てはまる語句と空欄[ イ ]に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを、後の①~④のうちから一つ選べ。

X:労働組合組織率や労働生産性の国際比較について、新型コロナウイルス感染拡大前のデータを整理して表を作成したよ。
Y:労働生産性の数値をみると、就業者一人当たり年間労働生産性と就業1時間当たり労働生産性のいずれも、アメリカとドイツが高いね。
Z:一方で、労働生産性が低い国は、今後、高める余地が大きいともいえるよ。
X:そうだね。次に日本と韓国とを比較すると、日本は韓国よりも就業者一人当たり年間労働生産性が低い一方で、就業1時間当たり労働生産性が高いことが表からわかるよね。ということは、日本が韓国よりも就業者一人当たりの年間総労働時間が[ ア ]ことになるよね。
Y:なるほど。ところで、労働組合組織率は労働生産性と関係があるのかな。
Z:それについては、たとえば、表をみる限り、[ イ ]と推察できるね。
X:労働組合の組織率や労働生産性以外の要素も考える必要があるかもね。
Y:それでは、この後雇用のあり方について、新型コロナ感染拡大の影響も含めて幅広く調べてみようか。

[ ア ]に当てはまる語句
a長い
b短い

[ イ ]に当てはまる記述
c就業l時間当たり労働生産性が高いアメリカおよびドイツと、低い日本および韓国とを比べると、アメリカおよびドイツは労働組合組織率が日本および韓国よりも高いので、就業1時間当たり労働生産性の違いが労働組合組織率の違いをもたらしている
d労働組合組織率が同水準の日本とドイツとを比べると、就業1時間当たり労働生産性に大きな差がみられるので、労働組合組織率の違いが就業l時間当たり労働生産性の違いをもたらしているわけではない

①ア―a   イ―c
②ア―a   イ―d
③ア―b   イ―c
④ア―b   イ―d

#国語問題

解説

正解:④

・純粋な論理国語の問題である
・特に[ ア ]は、純粋に会話文を読むだけで解けてしまう(図表の内容と照らし合わせる必要がない)
・国語の問題の中でもかなりボーナス問題寄りであり、落とさないようにしたい問題と言える

X:そうだね。次に日本と韓国とを比較すると、日本は韓国よりも就業者一人当たり年間労働生産性が低い一方で、就業1時間当たり労働生産性が高いことが表からわかるよね。ということは、日本が韓国よりも就業者一人当たりの年間総労働時間が[ ア ]ことになるよね。
a長い
b短い

・日本の方が一時間当たりの数値は高いのに、年間の合計の数値が低いのは何故か、という話である
・そんなもの、日本の労働時間が(韓国に比べれば)短い、という以外にはあり得ない
・よって、[ ア ]は「b短い」である

Y:なるほど。ところで、労働組合組織率は労働生産性と関係があるのかな。
Z:それについては、たとえば、表をみる限り、[ イ ]と推察できるね。

・この[ イ ]に関しては、会話文はあまり関係ない
・純粋に、選択肢と図表の内容を照らし合わせるだけで正答が導けるだろう

c就業l時間当たり労働生産性が高いアメリカおよびドイツと、低い日本および韓国とを比べると、アメリカおよびドイツは労働組合組織率が日本および韓国よりも高いので、就業1時間当たり労働生産性の違いが労働組合組織率の違いをもたらしている

・一時間当たりの数値は確かに、米独が高く(76.7と76.8)日韓が低い(47.5と42.2)
・一方労働組合組織率はと言うと、日独が高く(16.7と16.3)、米韓が低い(10.3と12.5)
・これは選択肢cの「アメリカおよびドイツは労働組合組織率が日本および韓国よりも高い」に反する
・よって選択肢cは誤文である

d労働組合組織率が同水準の日本とドイツとを比べると、就業1時間当たり労働生産性に大きな差がみられるので、労働組合組織率の違いが就業l時間当たり労働生産性の違いをもたらしているわけではない

・既に見たように、労働組合組織率は日独が高く、米韓が低い
・一方、こちらも既に見たが、一時間当たりの数値は、(米と)独が高く日(と韓)が低い
・となると、選択肢dは正文である

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