令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第6問 問2
問題
市場の仕組みに関連して、生徒Xは、ある仮想的な農産物の国内市場における価格の決まり方について考え、この農産物の2025年の農家の売上げとその増減に関する考察を述べた次の資料を作成した。資料中の空欄[ ア ]に当てはまる金額と空欄[ イ ]に当てはまる語句の組合せとして正しいものを、後の①~⑥のうちから一つ選べ。
①ア:8千万円 イ:増加
②ア:8千万円 イ:減少
③ア:1億6千万円 イ:増加
④ア:1億6千万円 イ:減少
⑤ア:2億4千万円 イ:増加
⑥ア:2億4千万円 イ:減少
解説
正解:②
復習用資料:経済分野第一章/需要供給曲線
・今年もなかなか捻った需要供給曲線の問題である
⇒需要供給曲線はセンター試験以来、毎回一問出る鉄板中の鉄板だったが、共テに入ってから変な方向に捻った問題ばかりになっている
・今回の場合は、供給曲線が縦の直線になっているのが特徴である
・普通、供給曲線は右上がりの線になる
・これは、“高いものは沢山作って売りたい”“安いものはあんまり作りたくない”を反映している
・が、今回はかなり特殊な農産物を対象にしている。その結果が縦の直線である
⇒農産物は普通、年に一回しか生産(収穫)できない。かつ、今回は「保存がきかず」「輸出入はなく」「生産した全量を出荷」という縛りをつけた結果、“どれぐらい作るかを、値段を見て変えようがない”形となり、結果、“100円で売れようが10円で売れようが知らん”“とにかく今年は800万個できた!”“だから800万個売る!!”みたいな縦の直線になってしまった
2023年 | 2024年 | 2025年(見込み) | |
---|---|---|---|
生産量(万単位) | 300 | 400 | 800 |
1単位当たり価格(円) | 70 | 60 | x |
・さて、図表から、300万個作った時は70円、400万個作った時は60円だった事が分かる
・かつ、需要曲線が直線である事から、500万個なら50円、600万個なら40円…となると考えられる
・つまり700万個なら30円、そして800万個は20円。よって、xは20(円)だと考えられる
2024年と比較した2025年の全農家の売上総額は、(中略)[ ア ]だけ[ イ ]すると見込まれる
・さて、この問題は、空欄[ ア ]と[ イ ]を埋めねばならない
・のだが、「全農家の売上総額」とやらはどう計算するのか?
この農産物を生産する全農家の売上総額は、価格と販売量の積で求められる
・という事は、例えば2024年の売上総額は400万個×60円で2億4000万円である
・同様に、2025年は800万個×20円で1億6000万円となる
・つまりこれは、「8000万円」の「減少」である