令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第6問 問4

問題

検察官の不起訴処分により刑事罰が科されないことがあることに関心をもった生徒Yは、日本の検察審査会制度について調べ、次のメモを作成した。後の記述ア~ウのうち、メモから読みとれる内容として正しいものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の①~⑦のうちから一つ選べ。

メモ
1 検察審査会は、検察官の不起訴処分の当否に関して審査した場合、以下のいずれかの議決を行う。
 (a) 起訴を相当と認める場合、起訴相当の議決を行う。
 (b) (a)を除いて不起訴処分を不当と認める場合、不起訴不当の議決を行う。
 (c)不起訴処分を相当と認める場合、不起訴相当の議決を行う。
2 検察審査会が1の(a)または(b)の議決をした場合は、検察官は、当該議決を参考にして、起訴処分または不起訴処分をしなければならない。
3 1の(a)の議決後、検察官が不起訴処分をしたときは、検察審査会は当該処分の当否の審査を行わなければならない。検察審査会は、当該審査を行い起訴を相当と認めるときは、起訴をすべき旨の議決をするものとする。
4 3の議決があったときは、裁判所が指定した弁護士により、当該事件について強制的に起訴される。

ア 検察審査会が起訴相当の議決をし、それに対して検察官が再び不起訴の判断をした事件について、検察審査会が起訴を相当と認める場合、起訴が行われなければならない。

イ 検察審査会の不起訴不当の議決をうけて、検察官が再び不起訴の判断をした場合、検察審査会は、当該判断の当否の審査を行わなければならない。

ウ 検察審査会の議決に基づき強制的に起訴が行われる場合、その起訴は検察官によって行われる。

①ア   ②イ   ③ウ   ④アとイ   ⑤アとウ   ⑥イとウ   ⑦アとイとウ

#国語問題

解説

正解:①

・法律の条文を読んで、その意図するところを読み解く問題である

・この手の問題も共テ常連だが、論理国語こそこういうのやる教科として新設したんじゃないの…?
・…というのはさておき、今回は流れが比較的分かりづらい法律を持ってきている
・この手の法律を読むときは、流れ図を(頭の中だけでもいいから)作るのが重要である
⇒「法律は自然言語(人間が使う言語)で書かれたプログラム」とよく言われる。そしてプログラムを作る時も読み解く時も流れ図は重要、というのは恐らく情報の授業でやった筈である

・上記流れ図を見ながら各選択肢を見てみると、自然と答えが見えてくる筈である

ア 検察審査会が起訴相当の議決をし、それに対して検察官が再び不起訴の判断をした事件について、検察審査会が起訴を相当と認める場合、起訴が行われなければならない。

・上記流れ図で言う、a⇒左の2.⇒改めて不起訴⇒3.⇒起訴相当決議⇒4.の流れの説明である
・よって、正文である

イ 検察審査会の不起訴不当の議決をうけて、検察官が再び不起訴の判断をした場合、検察審査会は、当該判断の当否の審査を行わなければならない。

・「検察審査会の不起訴不当の議決」は、上記流れ図で言う、bである
・bから始まった場合、右の2.の後は「改めて起訴」か「改めて不起訴」があるだけである
・言い方を変えれば、bから始まった場合、右の2.の後は検察審査会は出てこない
・よって、誤文である

ウ 検察審査会の議決に基づき強制的に起訴が行われる場合、その起訴は検察官によって行われる。

・上記流れ図で言う、4.の話である
・問題文のメモの4にもあるが、この時、起訴は裁判所指定の弁護士が行う
・よって、誤文である

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