令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第6問 問6

問題

生徒Xと生徒Yは、発表に向けて、次の表1と表2をみながら、日本における農業への企業の参入の目的と課題について話し合っている。後の会話文中の空欄[ ア ]・[ イ ]に当てはまる記述の組合せとして最も適当なものを、後の①~⑥のうちから一つ選べ。

X:企業の農業への参入に期待がもたれているね。たとえば、食品製造業の企業が自社商品の原料の農作物を自分で生産したり、建設業の企業が重機運転技術をいかして農作業を行ったりする事例をみつけたよ。表1の企業の参入の目的をみると、たとえば、[ ア ]。
Y:でも、参入した企業が事業をうまく継続できず撤退するという懸念もあるよ。表2をみると、参入時からさまざまな課題があることがわかるよ。
X:たしかにさまざまな課題があるみたいだね。表1で参入の目的に「地域貢献」があげられているように、企業の参入は地域の農業や経済を活性化させる可能性があるから、地方自治体などが支援することも考えられるね。たとえば、表2の建設業で、参入時の課題としてあげている企業が最も多い項目については、地方自治体の支援策として[ イ ]が考えられるよ。
Y:発表に向けて、企業の農業への参入のもたらすさまざまな影響についても考えてみようか。

[ ア ]に当てはまる記述
a 建設業において農業に参入する目的として最も多いのは、これまでとは異なる業種に事業を拡大することだね
b 食品製造業において農業に参入する目的として最も多いのは、製造する食品の生産や流通の経路を把握できるようにすることだね

[ イ ]に当てはまる記述
c 参入企業に対して、農作物の生産の際に先端技術を用いるスマート農業を導入するための資金を援助すること
d 参入企業と、その企業が生産した農作物を購入して利用する可能性のある他の企業とのマッチングの機会を設けること
e 参入企業が農作物の栽培技術を習得するための講習会を開催すること

①ア―aイ―c   ②ア―aイ―d   ③ア―aイ―e
④ア―bイ―c   ⑤ア―bイ―d   ⑥ア―bイ―e

#国語問題

解説

正解:②

・図表と本文及び選択肢の内容を照らし合わせるだけの、純粋な論理国語の問題である

表1の企業の参入の目的をみると、たとえば、[ ア ]。

・表1を見て、選択肢と照らし合わせればよい部分である

a 建設業において農業に参入する目的として最も多いのは、これまでとは異なる業種に事業を拡大することだね

・表1の建設業では、「経営の多角化」が80%で一位となっている
・よって、正文である

b 食品製造業において農業に参入する目的として最も多いのは、製造する食品の生産や流通の経路を把握できるようにすることだね

・表1の食品製造業では、「本業商品の付加価値化・差別化」が59%で一位である
・よって、誤文である

表2の建設業で、参入時の課題としてあげている企業が最も多い項目については、地方自治体の支援策として[ イ ]が考えられるよ。

・表2の建設業では、「販路の開拓」が83%で一位になっている
・これを頭に入れた上で、[ イ ]に適する選択肢を選べばよい

c 参入企業に対して、農作物の生産の際に先端技術を用いるスマート農業を導入するための資金を援助すること

・「販路の開拓」という課題に対して適した対策ではない
※むしろ、「農業技術の習得」や「労働力の確保」に適した対策である

d 参入企業と、その企業が生産した農作物を購入して利用する可能性のある他の企業とのマッチングの機会を設けること

・「販路の開拓」という課題に対し、適した対策である
・よって、dが正文であると考えられる。一応、eも見ておこう

e 参入企業が農作物の栽培技術を習得するための講習会を開催すること

・見ての通り、eもまた、「販路の開拓」に資するものではない
・むしろ、「農業技術の習得」という課題に適した対策である
・よって、やはりdが正文であると考えられるのである

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