令和五年度 大学入学共通テスト追試験 政治・経済 第1問 問7

問題

次に、生徒Zの活動に話題が移った。司会者Jが、平和をめざした思想について、Zに話を聞いている。次の会話文中の空欄[ ア ]には後の人名aかb、空欄[ イ ]には後の語句eかd、空欄[ ウ ]には後の記述eかfのいずれかが当てはまる。空欄[ ア ]~[ ウ ]に当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の①~⑧のうちから一つ選べ。

J:平和をめざした思想には、どのようなものがあるのですか。
Z:たとえば、18世紀に[ ア ]が著した『永久平和のために(永遠平和のために)』があります。その本では、平和のために諸国家による連合を設立する必要があると説かれていて、興味深かったです。
J:連合といえば、今は国連がありますよね。もちろん、当時と今とでは国際社会の状況が変わっているので、言葉の意味も異なるのでしょうね。
Z:そうですね。また、今日国連があるからといって、平和の実現に向けた課題が解決したわけではありません。
J:国連加盟国に対する武力攻撃が発生しても、安保理(安全保障理事会)が常任理事国間の利害対立によって機能不全に陥り、十分な役割を果たすことができないということが、先日ニュースでも取り上げられていましたよね。
Z:はい。安保理は、[ イ ]については九つの理事国の賛成で決定できますが、それ以外の決定にはすべての常任理事国を含む九つの理事国の賛成が必要です。このため、安保理は機能不全に陥ることがあります。そのような場合には、たとえば、[ ウ ]。

[ ア ]に当てはまる人名
 aグロティウス(グロチウス)
 bカント

[ イ ]に当てはまる語句
 c手続事項
 d実質事項

[ ウ ]に当てはまる記述
 e朝鮮戦争をきっかけとして採択された「平和のための結集」決議によれば、緊急特別総会での3分の2以上の加盟国の賛成によって、総会は平和維持のために必要な措置をとるよう勧告することができます
 f国際連合憲章によれば、加盟国は自国への武力攻撃がなくとも個別的自衛権の行使によって、他の加盟国に対する武力攻撃を実力で阻止することができます

①ア―a イ―c ウ―e   ②ア―a イ―c ウ―f
③ア―a イ―d ウ―e   ④ア―a イ―d ウ―f
⑤ア―b イ―c ウ―e   ⑥ア―b イ―c ウ―f
⑦ア―b イ―d ウ―e   ⑧ア―b イ―d ウ―f

#国際政治の誕生と発展 #国際連合

解説

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