令和五年度 大学入学共通テスト追試験 政治・経済 第2問 問3

問題

障害者に関連して、生徒Xは、日本における障害者の権利について生徒Yと議論している。次の会話文中の空欄[ ア ]には後の記述aかb、空欄[ イ ]には後の記述cかdのいずれかが当てはまる。空欄[ ア ]・[ イ ]に当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の①~④のうちから一つ選べ。

X:障害を理由とした不利益な取扱いを禁止するだけで、障害者への平等を保障できるかな。[ ア ]という考え方によれば、より一層の機会を障害者に提供していく必要があるね。
Y:そうだね。それに、障害者への差別を解消するには、障害者がさまざまな場面で感じている不自由にも対応する必要があるよ。多くの社会制度や慣行が、障害のない者を前提にしているからね。
X:だから、障害者基本法は、それぞれの障害者が有する障害の特性に応じた配慮をして、障害者が日常生活や社会生活を送るときに障壁となるものを除去することを求めているよ。
Y:それが合理的配慮だといわれていて、その具体例としては、[ イ ]があるね。合理的配慮は、すべての人が障害の有無にかかわりなく共生する社会を作る上で大切なものといえるね。

アに当てはまる記述
 aすべての人々を属性によらず画一的に扱って形式的平等を確保する
 b人々の間にある格差の是正を積極的に図って実質的平等を確保する

イに当てはまる記述
 c職場における構成員の多様性を確保して活力のある職場を作るために、障害者を積極的に採用すること
 d周囲の物音に敏感で気が散って集中できないという障害のある人について、職場において静かな環境で作業に従事できるようにすること

①ア―a イ―c   ②ア―a イ―d   ③ア―b イ―c   ④ア―b イ―d

#国語問題 #日本国憲法と人権(平等権)

解説

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