令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第2問 問2
問題
公共空間の形成についての授業を受けた生徒Aの班は、現在の人間同士の関わりについて情報収集することにし、次の表1・表2を見つけた。表1・表2の各年齢層とも上段の数字は2018年調査の、下段の数字は2022年調査の結果を表している。
(注1)表1の「ゆとりがある」は「かなりゆとりがある」と「ある程度ゆとりがある」とを合わせた割合であり、「ゆとりがない」は「あまりゆとりがない」と「ほとんどゆとりがない」とを合わせた割合である。
(注2)表1に示されている数値は.四捨五入している。そのため、各年齢層の合計は100%にならない場合がある。
(注3)「自由時間の過ごし方」の選択肢は、表2に示しているもの以外に「睡眠、休養」、「家族との団らん」、「旅行」などがあるが、省略している。
(出所)内閣府「国民生活に関する世論調査」(平成30年、令和4年調査)(内閣府Webページ)により作成。
生徒Aの班は表1・表2から,2018年調査と2022年調査を比べた場合の変化を読み取った上で、意見を出し合った。次の意見ア~ウのうち、表1・表2を正しく読み取ったものの組合せとして最も適当なものを後の①~⑦のうちから一つ選べ。なお、表1・表2の読取りに関する部分には下線を付している。
ア 「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがある」と回答した割合が半数を下回るようになったのは「30~39歳」と「40~49歳」だ。この二つの年齢層は、「自由時間の過ごし方」として「インターネットやソーシャルメディアの利用」をあげた割合が半数を超えるようになった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出の機会が少なくなり、インターネットやソーシャルメディアの利用機会が増えたのかな。
イ 「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがない」と回答した割合は、すべての年齢層で上がっているが、上がった割合が1ポイント未満だったのは「18~29歳」だけだ。また「自由時間の過ごし方」として「友人や恋人との交際」をあげた割合に関して、9ポイント以上増えたのは「18~29歳」だけで、50歳以上についてはどの年齢層も減っている。「18~29歳」の人々への新型コロナウイルス感染拡大の影響は、他の年齢層とは異なるのかも。
ウ 「自由時間の過ごし方」として「社会参加」をあげた割合は、どの年齢層でも減っている。だけど「70歳以上」は、「社会参加」の割合が他のどの年齢層より高いままであり、「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがある」と答えた割合も、他のどの年齢層より高いままだ。時間のゆとりがないと、社会参加は難しくなるのではないだろうか。
①ア ②イ ③ウ ④アとイ ⑤アとウ ⑥イとウ ⑦アとイとウ
#国語問題 #「公共」「公共、政治・経済」共通問題
※同年度本試験「公共」第4問の問2
解説
正解:⑥
・純粋に表を読み取るだけの問題
・文章ア~ウ(の下線部)が表の内容を正しく言語化しているかどうかだけ見ればよい
ア 「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがある」と回答した割合が半数を下回るようになったのは「30~39歳」と「40~49歳」だ。
この二つの年齢層は、「自由時間の過ごし方」として「インターネットやソーシャルメディアの利用」をあげた割合が半数を超えるようになった。
・前半部は正文だが、後半部が誤文である
・確かに2022年度に於ける「30~39歳」の「自由時間の過ごし方」では、該当項目が51.9%である
・一方、「40~49歳」は45.6%で、半数に至っていない
イ 「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがない」と回答した割合は、すべての年齢層で上がっているが、上がった割合が1ポイント未満だったのは「18~29歳」だけだ。また「自由時間の過ごし方」として「友人や恋人との交際」をあげた割合に関して、9ポイント以上増えたのは「18~29歳」だけで、50歳以上についてはどの年齢層も減っている。
・正文である
ウ 「自由時間の過ごし方」として「社会参加」をあげた割合は、どの年齢層でも減っている。だけど「70歳以上」は、「社会参加」の割合が他のどの年齢層より高いままであり、「時間のゆとりの有無」について「ゆとりがある」と答えた割合も、他のどの年齢層より高いままだ。
・正文である
・よって、イとウが正しい