令和七年度 大学入学共通テスト本試験 政治・経済 第3問 問5

問題

生徒Xは、地域活性化の手段としての「ふるさと納税」による寄附金について調べ、「ふるさと納税」の制度の概要と影響を次のメモにまとめた。後の記述ア~ウのうち、メモから読みとれる「ふるさと納税」に関する記述として正しいものはどれか。当てはまるものをすべて選び、その組合せとして最も適当なものを、後の①~⑦のうちから一つ選べ。

メモ
○「ふるさと納税」は、任意の地方公共団体に寄附した金額を、一部を除いて、住民税や所得税から控除できる制度である。居住地以外の地方公共団体に寄附をした者は、返礼品を受け取ることもできる。
○家族構成などの条件が同一の個人間で比較した場合、所得が高くなるほど、「ふるさと納税」の控除の上限額が高くなるため、高所得者ほど多くの返礼品を受け取ることができる。
○地方公共団体は、集めた寄附金を、社会保障や教育サービスの充実など、さまざまな目的に活用できる。また、住民以外の寄附者に対する返礼品を通じて、地域の資源の内容や特徴を地域外に発信できる。
○地域外に寄附をする者が居住する地方公共団体からは、地域外へ財源が流出する。2023年度の政令指定都市と東京23区の寄附金控除の合計額は、全市区町村の寄附金控除の合計額の52%に上る。
○地方交付税を交付される地方公共団体は、地域外に流出した財源のほてん75%が地方交付税で補填される。集められた寄附金のおよそ半分は返礼品や送料、寄附集めを担う仲介企業への事務手数料に使われる。

ア 2023年度の「ふるさと納税」の市区町村での寄附金控除の過半は、政令指定都市と東京23区の住民によるこの制度の利用から生じている。
イ 「ふるさと納税」により、この制度を利用した個人間の所得格差が是正される。
ウ 「ふるさと納税」の制度と、国の財政とは無関係である。

①ア  ②イ  ③ウ  ④アとイ  ⑤アとウ  ⑥イとウ  ⑦アとイとウ

#国語問題

問5解説

正解:①

・「メモから読みとれる「ふるさと納税」に関する記述」を問うており、特別な知識は必要ない
・即ち、本問を解けるかどうかは、純粋な国語力の問題である

ア 2023年度の「ふるさと納税」の市区町村での寄附金控除の過半は、政令指定都市と東京23区の住民によるこの制度の利用から生じている。
○地域外に寄附をする者が居住する地方公共団体からは、地域外へ財源が流出する。2023年度の政令指定都市と東京23区の寄附金控除の合計額は、全市区町村の寄附金控除の合計額の52%に上る。

・並べてみれば一発で分かるように、アは正文である

イ 「ふるさと納税」により、この制度を利用した個人間の所得格差が是正される。
○家族構成などの条件が同一の個人間で比較した場合、所得が高くなるほど、「ふるさと納税」の控除の上限額が高くなるため、高所得者ほど多くの返礼品を受け取ることができる。

・メモより、沢山稼いでいる人ほど沢山返礼品を受け取れる事が分かる
・これは、格差の是正にはなっていない
⇒格差を是正したいのであれば、所得(収入-経費)が少ない人ほど沢山返礼品が貰え、所得が多い人ほど返礼品が貰えない形にする必要がある

・よってイは誤文である

ウ 「ふるさと納税」の制度と、国の財政とは無関係である。
○地方交付税を交付される地方公共団体は、地域外に流出した財源の75%が地方交付税で補填される。集められた寄附金のおよそ半分は返礼品や送料、寄附集めを担う仲介企業への事務手数料に使われる。

・並べてみれば一発で分かるように、ふるさと納税と国の財政には関係がある
⇒仮に地方交付税について知らなくとも、「地方公共団体(都道府県や市区町村)はナントカ税によるカネが貰えるらしい」という事は問題文に書いてあるし、じゃあ誰がカネを渡す(交付する)かって、国以外に誰がいるのかという話である

・という訳で、ウは誤文である

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