令和七年度 大学入学共通テスト追試験 公共、政治・経済 第5問 問6

問題

政治参加に関連して、生徒Xと生徒Yは、日本の選挙について調べたところ、投票率の低さが課題として指摘されていることがわかった。そこで、XとYは、政治参加を活性化させるためにどうすればよいかについて、考察と議論を行った。次の会話文中の空欄[ ア ]・[ イ ]に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の①〜④のうちから一つ選べ。

X:低投票率の背景には、政治的無関心があるといわれているね。有権者の政治的関心を高めるためにはどのような手段が考えられるのかな。
Y:公職選挙法で認められる選挙運動の範囲を拡大してはどうだろう。有権者の積極的な政治参加を促すことにつながるような選挙運動が可能になるんじゃないかな。たとえば、現在は全面的に禁止されている[ ア ]の解禁が考えられるね。
X:ほかにも、さまざまな投票の手段があることをもっと周知する必要があると思うな。たとえば、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地で投票することのできる制度があるね。それ以外にも、長期の旅行や出張で遠方に滞在していたり、居住地から離れた病院に入院していたりする人が、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地以外の場所で投票することのできる[ イ ]があるね。
Y:主権者である国民の政治的関心を高めるためにはどうすればいいか、もっと調べてみよう。

① ア 戸別訪問による選挙運動   イ 不在者投票制度
② ア 戸別訪問による選挙運動   イ 期日前投票制度
③ ア インターネットを利用した選挙運動   イ 不在者投票制度
④ ア インターネットを利用した選挙運動   イ 期日前投票制度

解説

問6解説
正解:①

・簡単な知識問題(を、意味もなく長ったらしい会話文で誤魔化した)問題である
⇒もう本当に何度でも言うが、この手の基本問題は絶対に落とさないようにしたい

※この手の、“簡単な知識問題なのだが、全く意味のない長文で誤魔化している”という問題は、近年の共テでよく見られる。ここで勘違いしてほしくないのは、“だから問題文なんて読まなくていいや、空欄の前後だけ読めばいいや”と思ってしまう事である。確かにこういう問題もあるが、一方で、問題文をよく読んでいないと引っかかる問題もある。共テ政経の秘訣は、“問題文は全部素早く読む”である

※勿論、大問ごとのリード文に関しては、共テ政経は全く意味がない語句の羅列になっているのが例年の流れなので、そっちは読まなくてよい。“全部素早く読む”のは、各問の問題文である

現在は全面的に禁止されている[ ア ]

・①~④を見ると、選択肢は「戸別訪問による選挙運動」か「インターネットを利用した選挙運動」である

・令和七年現在、全面禁止されている選挙運動は戸別訪問である
⇒授業用資料の「復習用資料:政治分野第三章/選挙制度」の「公職選挙法あれこれ」の「禁止事項」に記載がある

※なお、「インターネットを利用した選挙運動」についても、復習用資料:政治分野第三章/選挙制度の「公職選挙法あれこれ」の「制限事項」に記載がある

・よって、[ ア ]は「戸別訪問による選挙運動」である

① ア 戸別訪問による選挙運動   イ 不在者投票制度
② ア 戸別訪問による選挙運動   イ 期日前投票制度
③ ア インターネットを利用した選挙運動   イ 不在者投票制度
④ ア インターネットを利用した選挙運動   イ 期日前投票制度

・続いて、[ イ ]は「不在者投票制度」か「期日前投票制度」である
⇒この二つの制度の詳細については、復習用資料:政治分野第三章/選挙制度の「投票率あれこれ」の「投票率向上に向けての取り組み」にある

たとえば、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地で投票することのできる制度があるね。

・これは期日前投票の説明である
⇒選挙の投票は、住民票のある市町村で行われる。その市町村にいるはいるが、事情があって投票日当日は行けない、という人向けの制度がこれ

それ以外にも、長期の旅行や出張で遠方に滞在していたり、居住地から離れた病院に入院していたりする人が、投票日の前日までに、有権者として名簿に登録されている居住地以外の場所で投票することのできる[ イ ]があるね

・これは不在者投票の説明である
⇒選挙の投票は、住民票のある市町村で行われる。何らかの理由でその市町村にいない場合、事前に別の場所で投票ができる、というのが不在者投票である

・よって、[ イ ]は「不在者投票制度」である

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