令和七年度 大学入学共通テスト追試験 公共、政治・経済 第5問 問3
問題
社会支出に関連して、生徒Yは、日本の政策分野別社会支出の対GDP(国内総生産)比とその内訳を調べ、次の資料を作成した。資料中の空欄[ ア ]・[ エ ]にはそれぞれ「保健」または「失業・積極的労働市場政策」のいずれかの語句が、空欄[ イ ]・[ ウ ]にはそれぞれ「家族」または「高齢」のいずれかの語句が当てはまる。空欄[ ア ]・[ ウ ]に当てはまるものの組合せとして正しいものを、後の①〜④のうちから一つ選べ。

① ア 保健 ウ 家族
② ア 保健 ウ 高齢
③ ア 失業・積極的労働市場政策 ウ 家族
④ ア 失業・積極的労働市場政策 ウ 高齢
解説
正解:①
・常識と言っても差し支えないような知識さえあれば、後は国語の問題である
⇒ここ十何年かの日本政府が何にカネを使ってるか…というところで、“高齢者の医療費やら年金に決まってるじゃ~ん、子供の未来に大規模な投資なんかしてる訳ないじゃ~ん”という事さえ分かっていれば、後は国語の問題となる
※この知識、私の授業の単元で言えば「経済分野第二章/今日的な福祉問題」の「人口問題」の辺りの話になる。が、常識と言えば常識だし、時事と言えば時事だよなぁ…
資料中の空欄[ ア ]・[ エ ]にはそれぞれ「保健」または「失業・積極的労働市場政策」
2020年は(中略)なかでも「失業・積極的労働市場政策」の増加率が最も高かった
・まず[ ア ]・[ エ ]から見ていこう。問題文の上記二箇所、及び棒グラフを見れば解ける
⇒棒グラフの中で明らかに大きく増えているのは薄い灰色、エである。つまり、「増加率が最も高かった」「失業・積極的労働市場政策」が[ エ ]だと分かる
・逆に言えば、[ ア ]は「保健」である
⇒既に見たように、「空欄[ ア ]・[ エ ]にはそれぞれ「保健」または「失業・積極的労働市場政策」」である。[ エ ]が「失業・積極的労働市場政策」なのだから、当然、[ ア ]は「保健」である
空欄[ イ ]・[ ウ ]にはそれぞれ「家族」または「高齢」
「家族」は児童手当、育児・介護休業給付など、「高齢」は老齢年金などである
・続いて[ イ ]・[ ウ ]だが、ここで必要になるのが冒頭に言ったあの知識である
⇒即ち、“ここ十何年かの日本政府が何にカネを使ってるか?”“高齢者の医療費やら年金に決まってるじゃ~ん、子供の未来に大規模な投資なんかしてる訳ないじゃ~ん”というアレである
※ここで必要なのは、“大学受験完全攻略!政治経済一問一答!”みたいな本に出てくるような細かい知識ではない。あくまで“今の日本社会はどこにお金を使っているか”という大雑把な理解である
※また、公共でも政治経済でも、何なら中学の公民でもやる“日本は少子高齢化社会”という話から、“じゃあ子供にはあんまりカネ使ってないよなぁ、だって『少子』なんだから”という風に考えてもよい
・となると、棒グラフの小さい点々(ウ)が「家族」と判断できる。よって、[ ウ ]は「家族」である
※勿論、「高齢」は棒グラフのでっかい濃い灰色(イ)である