政治分野第四章 国際政治
世界の覇権国アメリカ合衆国も、覇権国に挑戦する中華人民共和国も、いまだ世界三位の経済規模を誇る日本国も、全て、国際政治の世界に生きている。
どの国も、国内には「国家」という絶対的な支配者がおり、殺人のような悪徳を犯せば「国家」の権力(警察とか検察とか裁判官とか)によって裁かれる。…まぁ、内戦状態にある国とか、マフィアの方が国家より強い国とか、ガチガチの失敗国家とかは別として、普通の国はそういう仕組みになっている。
ところが、国家と国家の間には、こういう仕組みはない。それらしいものはあるが、有効に作用していない。例えば強い国が弱い国を理不尽に攻撃しても、全地球の支配者がこれを断罪するというような事はない。現代日本を含むあらゆる国家は、この自由で、それ故に恐ろしい世界を乗り切っていかねばならない。国家がこの荒波を越えんとする姿こそが、国際政治そのものである。